特設サイトスペシャルコンテンツ:医療政策用語集

「マンガ 誰でも分かる医療政策のしくみ」巻末に掲載されている医療政策関連用語集を特別に公開!

【あ】

・アウトカム評価
医療の質は、構造(ストラクチャー;病院設備、医療従事者の数、保険制度等)、過程(プロセス;診断・治療等提供される内容)、結果(アウトカム;治療・患者満足度などの結果)の3要素で評価されるといわれている。2008年度診療報酬改定で、回復期リハ病棟に対して医療の質の評価の1つアウトカム評価が導入された。
・アンメットメディカルニーズ
有効な治療法が見つかっていない疾病等へのニーズ。

【い】

・医業利益率
粗利益のことで、医業収益から材料費を引いた“医業総利益”を医療機関の売上高“医業収益”で割って100をかけた値。
・医師不足
医師の数が、医療に必要とされる人数に比べて不足している状態。深刻な医師不足の原因としては、医療訴訟の増加、救急患者の増加、新臨床研修制度の開始、当直等医師の過重労働の問題などがあげられる。
・一般病床
病気やケガなどで緊急入院するなど、病状が変化する可能性の高い急性期の患者を対象とする病床。医療法では、精神病床、感染症病床、結核病床及び療養病床以外の病床を一般病床としている。
・一般用医薬品
一般の人が、薬局等で処方せんなしで購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い。OTC医薬品ともいう。
・一般用医薬品部会
一般用医薬品部会は年4回開催され、一般用医薬品として申請された既承認の一般用医薬品と有効成分、分量、用法、効能、効果等が明らかに異なるものが審議される。
・医療機関群
DPC病院Ⅰ群(大学病院本院群)、DPC病院Ⅱ群(高診療密度病院群)、DPC病院Ⅲ群(その他の病院群)の3つに分類される。
・医療クラーク
医師事務作業補助体制加算に対応する業務で、医師の事務的な負担を軽減させることを目的に、診療録や各種診断書・証明書・処方せん等の医療文書作成業務などを医師の指示の下で代行する。必要な資格は特にない。
・医療経済実態調査
病院、一般診療所及び歯科診療所並びに保険薬局における医業経営等の実態を明らかにし、社会保険診療報酬及び老人保健施設療養費に関する基礎資料を整備することを目的に厚生労働省が実施している調査。
・医療再生
地域医療の崩壊が叫ばれる中、政府は、地域の医師確保、救急医療の強化など、地域における医療課題の解決を図るため、都道府県に地域医療再生基金を設置し、都道府県が策定する地域医療再生計画に基づく取り組みを推進している。
・医療費適正化計画
国の責任のもと、国及び都道府県等が協力し、医療費の伸びが過大とならないよう、糖尿病等の患者・予備群の減少、平均在院日数の短縮を図るなど、計画的な医療費の適正化対策を推進するための取り組み。
・医療法人
病院、医師もしくは歯科医師が常時勤務する診療所または介護老人保健施設を開設することを目的として、医療法の規定に基づき設立される法人のこと。民間病院は基本的に大半が医療法人となっている。
・医療用医薬品
医師または歯科医師の処方せんまたは指示によって使用される医薬品をいう。
・インシデント
重大な医療事故に至る可能性がある事態が発生し、なおかつ実際には事故につながらなかった潜在的事例のこと。

【え】

・エパデール
一般名はイコサペント酸エチルで、生活習慣病の1つである「高脂血症」のほか、「閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善」の治療に用いられる薬剤である。

【か】

・介護報酬
介護事業者が利用者に対して介護サービスを提供した場合に支払われる報酬で、各サービスの内容(要介護度、サービスの種類、利用回数、利用時間等)に応じて設定されている。介護報酬は、3年ごとに改定される。
・改定率
診療報酬改定においては、医療費を前年度に比べて、どの程度増やすか、あるいは減らすかを政策的に決定する。この増減の割合を改定率といい、内閣が決定する。
・回復期リハビリデーション(回復期リハ)
いわゆる急性期を脱した患者が、ADL(日常生活動作)の向上と社会・家庭復帰を目的としたリハビリを集中的に行う病棟のこと。
・外来管理加算
一定の処置や検査等を必要としない再診患者に対して、医師が必要に応じて丁寧な問診と身体診察、症状・病状や療養上の注意点などの懇切丁寧な説明、療養上の疑問や不安を解消するための取り組みを行った場合、再診料に加算される診察料。
・がん診療連携拠点病院
全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、厚生労働省が指定している病院。専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援及び情報提供等を行っている。
・がん対策推進基本計画
がん対策基本法(平成18年法律第98号)に基づき政府が策定するものであり、2007年6月に策定され、この基本計画に基づきがん対策が進められてきた。新たな課題も明らかになっていることから、現在見直しが行われているところである。
・がん登録
がんの罹患や転帰、その他の状況を登録・把握し、分析する仕組み。がん患者数・罹患率、がん生存率、治療効果の把握など、がん対策の基礎となるデータの把握のために必要なものである。
・緩和ケア
生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関して、きちんとした評価を行い、それが障害とならないように予防したり、対処すること。
・緩和ケア病棟
治癒困難ながん患者を対象に緩和ケアを行う専門病棟。

【き】

・希少疾病
一般的な疾患と比較して、少数の人々がかかる疾患で、多くが先天性遺伝病など難治性の疾患。患者数が少ないことから病態の研究や治療法の開発が進まなかったが、近年、先進国において稀少疾患対策が積極的に行われている。
・規制改革会議
内閣府設置法第37条第2項に基づき設置された審議会。内閣総理大臣の諮問を受け、経済社会の構造改革を進める上で必要な規制改革を進めるための調査審議を行い、内閣総理大臣へ意見を述べること等を主要な任務として、2013年1月23日に設置された。
・基礎係数
2012年度診療報酬改定から、調整係数は医療機関ごとであるが、基礎係数はDPC対象病院を3つの医療機関群に分けた各医療機関群ごとに設定されている。
・基本診療料
基本診療料は、初診もしくは再診の際及び入院の際に行われる基本的な診療行為の費用を一括して評価するもので、初・再診料、入院基本料、入院基本料等加算、特定入院料が含まれる。
・急性期
急性疾患や慢性疾患の急性増悪などで緊急・重症な状態にある時期。
・急性期看護補助体制加算
看護師不足、地域偏在が指摘されている。地域の急性期医療を担う保険医療機関において、病院勤務医及び看護職員の負担の軽減及び処遇の改善に資する体制を確保することを目的として、看護業務を補助する看護補助者を配置している体制を評価するもの。
・協会けんぽ
おもに中小企業等で働く従業員やその家族が加入している健康保険(政府管掌健康保険)は、従来、国(社会保険庁)で運営していたが、2008年10月1日、新たに全国健康保険協会が設立され、この協会が運営する健康保険の愛称が「協会けんぽ」である。
・行政刷新会議
国民的な観点から、国の予算、制度その他国の行政全般の在り方を刷新するとともに、国、地方公共団体及び民間の役割の在り方の見直しを行うため、内閣府に設置されたもの。